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「日本のイチゴは農薬まみれで危険」は本当?

2016年、NHKで「日本のイチゴの農薬使用量が台湾の基準の200倍である」といったニュースが流れ、SNSなどで大きく話題になりました。このニュースを見て、「日本の農作物は農薬まみれなのか」と不安を感じた方も多いようですが、本当にそんなに危険なのでしょうか。主に日本で使われる農薬や無農薬野菜について、信頼できる情報とともに解説していきます。

「日本のイチゴは農薬まみれで輸出できない」の実態は?

「日本のイチゴは農薬まみれで輸出できない」の実態は?

「日本のイチゴの農薬使用量が台湾の基準の200倍である」という報道を見ると、日本の基準が大変心配になりますよね。筆者はそのときのニュースを見ておらず、放映された一部を切り取った画像をSNSで目にしただけです。その画像には「残留農薬基準(成分/ピメトロジン)台湾:0.01ppm、日本:2ppm」とあり、その数字だけを見ればたしかに200倍であることがわかります。

しかし、これはあくまで基準値であって、実際に検出された残留農薬の値ではありません。2015年の食品安全委員会の資料『台湾衛生福利部食品薬物管理署、輸入食品の検査で不合格となった食品を公表』によれば、日本のイチゴが不合格となったときのピメトロジンの値は0.05ppmだったとあります。台湾のピメトロジンの基準値は0.01ppmなので、不合格であったことには変わりありません。しかし、だからといって「日本のイチゴは農薬まみれ」というのは、ちょっとおかしいのではないでしょうか。
残留農薬の基準は、一生涯毎日摂取することを前提にして、十分安全である量が設定されています。日本が設定している、イチゴにおける残留農薬成分ピメトロジンの基準量2ppmという数字も、身体に害を及ぼすことがない範囲で決められています。

農薬の基準値は国によって異なる

使える農薬は世界各国で異なり、基準値も国によって異なります。これは世界各地で気候が異なり、生息する害虫も異なる(=害虫駆除に必要となる農薬も異なる)ためです。使用が認められた農薬についてはポジティブリストに記載され、それ以外は原則禁止となります。(国によっては、規制するものについてリスト化されたネガティブリスト(リストに載っているもの以外は原則規制なし)である場合もある)つまり、日本で使用が認められている農薬でも、たとえばアメリカではその農薬の必要性がなく、リストには載っていないことも。その場合、禁止された農薬を使った農作物ということになるため、アメリカには輸出できません。
必要とされる農薬が国によって異なるため、ある農薬の基準値が他の国が設定している値より高いからといって、「日本は農薬を使いすぎだ」と単純にはいえないというわけです。

都道府県別に決められている農薬の標準散布回数

日本国内であっても、北海道と沖縄ではまったく気候が異なりますよね。そのため、日本国内であっても生息する害虫は各地で多少異なり、農薬の標準散布回数も異なります。
岐阜県や福岡県、大分県などではイチゴへの農薬の標準散布回数が60回以上となっていて、この回数の多さについてもSNSなどで話題になりました。実際に調べられてはいないのですが、筆者は自身の経験から、これはあくまで標準回数であり、本当にここまで頻繁に散布されているわけではないのでは、と思っています。

群馬県のとあるイチゴ農家での現状

群馬県のとあるイチゴ農家での現状

実は筆者の両親は農業を営んでいて、主にイチゴと米を生産しています。群馬県のイチゴにおける特別栽培・慣行栽培農薬使用回数基準は28回となっていますが、実際はどうなのかを聞いてみました。

実家のイチゴはハウス栽培で、収穫期は12月~4月頃。農薬散布はイチゴの苗が大きくなった11月頃に月2~3回、収穫期に月1回程度しているということでした。多くても期間中10回程度散布される計算になりますね。

また、農薬と一口にいっても、化学的なもの以外に生物農薬というものがあります。これは、特定の虫などに対する天敵を利用して害虫を防いだり、微生物を利用したりするというものです。生物を利用するものなので、環境や人体に悪影響を及ぼす・果実に農薬が残るといった心配がないのが特徴です。筆者の実家でもイチゴにとって害となるハダニを食べるダニをまき、ハダニの発生を防いでいます。
「農家の人たちは別の畑で自分たちが食べるもの(農薬を使わない安全なもの)を作っている」などといわれることもあるようですが、筆者が知る限りでは、多くの場合商品として出荷できないものを食べています。
※あくまで筆者の知る限り、なので農家によっては事情も異なります。

「無農薬野菜」なら安全?

最近は食品添加物や農薬など、食の安全に関心を持つ人も増えてきており、無農薬・減農薬の農作物が注目を集めています。無農薬・減農薬の農作物は本当に安全なのでしょうか。

そもそも無農薬野菜とは?

そもそも無農薬野菜とは?

以前は、栽培期間中に農薬を使用しないで作られた野菜が無農薬野菜と呼ばれていました。しかし、あくまで「栽培期間中に農薬を使用しない」のであって、栽培前に同じ土壌で化学肥料や農薬を使用していても、無農薬野菜とすることが可能だったのです。
無農薬・減農薬は定義があいまいで、消費者に誤解を与える可能性を懸念して、農林水産省は2007年に無農薬や減農薬という表記を禁止しました。しかし、そういった表記が禁止されているにもかかわらず、現在でも無農薬・減農薬野菜として売られているものも。それを安全だと信じて購入している人もきっといるでしょう。
農林水産省発行の『特別栽培農産物に係る表示ガイドライン』によると、農薬や化学肥料を使用していない農作物は「特別栽培農産物」とし、農薬を使用していない場合は「農薬:栽培期間中不使用」と記載するように書かれています。

気になるオーガニック食品の栄養価や健康効果

気になるオーガニック食品の栄養価や健康効果

The American Journal of Clinical Nutrition (AJCN)は、ISIの栄養学カテゴリで最も高い評価を受けている、ピアレビュージャーナルです。

2009年7月発行のアメリカの健康・栄養関係専門誌『American Journal of Clinical Nutrition』で、農薬や化学肥料を使わずに作られたオーガニック食品についてのある論文が掲載されました。その論文の中では、オーガニック食品と従来の方法で作られた食品との間に、栄養面ではわずかな違いしかないと述べられていたのです。
農薬を極力避けるためにオーガニック食品を求めるのであれば、高くてもオーガニック食品を買う意味はあるのかもしれません。しかし、オーガニックだからといって栄養価が特別高いなど、そういったメリットは残念ながらないのです。

残留農薬はオゾン水で除去

残留農薬の健康被害を防ぐオゾン

画像:オゾン水生成器「オゾンバスター

残留農薬を気にして、「なんとか身体に入る量を減らせないか」といろいろ調べている方もいることと思います。対策としては、以下のような方法をとっている方が多いのではないでしょうか。

  • 流水で洗う
  • 野菜や果物の専用洗剤で洗う
  • 水に重曹や酢、塩を混ぜて洗う
  • 皮を剥く
  • 加熱する

残留農薬の大部分は皮(表皮)に付着しているため、皮を剥くことができる野菜や果物は、そうすることで確実に大部分の残留農薬を除去できます。しかし、野菜や果物の栄養価は皮の近くにあることもまた事実で、できることなら皮ごと食べたいと考えている人が少なくありません。

最後の「加熱する」は、生で食べる野菜や果物には行なえませんし、風味も変わってしまいます。その他の方法も、残留農薬を落とす方法としては残念ながら十分とはいえません。

上記の方法で2~8割の残留農薬が落とせるともいわれていますが、実験は残留農薬が多い野菜や果物を意図的に選んで行われています。そのため、市場に出回っている農産物でこういった対策をとっても、残留農薬は大して落ちず、栄養素だけが失われてしまう可能性があります。

残留農薬の対策方法として最近注目を集めているのがオゾンやオゾン水です。酸化作用を持つオゾンは、殺菌や脱臭などに広く使われています。このオゾンが農薬と反応すると、農薬が分解されるということが『水中農薬の塩素およびオゾンによる分解について』という研究論文でも報告されています。オゾンは農薬と反応したあとは酸素に戻り、完全無害化されます。残留性もないことから厚生労働省が定める食品添加物としても認められています。また、オゾン水は除菌目的だけではなく、野菜や果物の鮮度保持効果も認められていることから近年では、農家や飲食店だけではなく、健康志向が高い一般家庭でも家庭用のオゾン水生成器が普及しています。

メディアの報道「おかしい」と思ったら調べてみよう

メディアの報道「おかしい」と思ったら調べてみよう

メディアの報道は、ときに偏った見方である場合もあります。この記事で触れたイチゴの残留農薬のニュースように、基準値だけ示して「日本のほうが基準が緩い」ととられてしまうことも。家族が懸命に日々農作業を行っているのを見てきた筆者としては、偏った報道で農家の方々が被害を受けることになるのは避けたいのです。情報に違和感をもったときは、「本当にそうなのかな?」と立ち止まって自分で調べてみることも大切です。
一生涯食べ続けても身体に害がない量しか使われていないとはいえ、多くの野菜・果物に農薬が使われているのは事実です。「どうしても気になる」という方に「安心して気にせず食べてください」とはいえません。自分なりにしっかり考えて野菜・果物を選んでいきたいですね。

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