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身近で使われるオゾン殺菌のあれこれ凄いところをお教えします

初めて紫外線殺菌処理を知る人に向けて。「そういえば熱帯魚屋の水槽って紫に光ってるよね?」その閃きはかなりいい感じですね。惜しいですが紫外線は可視光線ではないので目には見えません。あれは商品の利便性で光に色づけしているものです。

でもオゾンの光は無理やり濃度を上げると青くなります。オゾン殺菌というものは紫外線(UV)と同じ線上にあるのです。もっと言うとその先にラジオやテレビの電波があるんですよ!でもそのような大層な設備はどっかの巨大化学プラントや浄水場にしかないと思っているかもしれません。

実は身近な場所では神社のご霊泉、海から程遠い水族館にも使われていたりします。今日はちょっとだけオゾンの秘密とその凄さを紹介していきます。

オゾン殺菌線とは最も殺菌力のある253.7nm前後

オゾン殺菌線とは最も殺菌力のある253.7nm前後

オゾン殺菌(殺菌線)とは最も殺菌力のある253.7nm前後を差します。

商品などの呼び方で紫外線UV殺菌機器というものもありますが、どちらも同じ殺菌できる光線を差す言葉です。自然の中での光線の強弱から言えばオゾンは紫外線よりも少し弱い(短い)光線になります。
波長の短い紫外線にO2が化合されると初めて「オゾン」と呼ばれる代物になるというわけです。(何だよ同じかよっ、ていわないでくださいねこれは人工発生させる説明で重要です)

普通に自然界で発生する感じだと↓
太陽から燦々と降り注ぐのが紫外線UV波だとすると、海面付近の照り返しにオゾンの光線が含まれている感じです。

じゃあ、そんな殺菌線とか言われるくらいなんだから魚とか死んじゃうのではと思われますが、オゾンの発生は少量の上(0.02~0.05ppm)オゾンは分解もとても早い不安定な物質です。

『光線の並び』遠紫外線の青い部分がオゾン

出典:https://www.oxidationtech.com/ozone/ozone-production/uv-lamp.html

水族館の浄水槽での高度処理に採用

水族館の浄水槽での高度処理に採用

昔の水族館って大抵は取水、排水し放題の海辺にありましたよね、内陸や河川沿いは大抵淡水魚の水族館でした。現在は高層ビルに「サンシャイン水族館」があったり、京都駅近くの鉄道公園に「京都市水族館」があったりします。

例えばラッコなどは、とにかく水中でウンコをしまくるので飼育員が膝をついて「やめてくれ」と絞り出すように泣き崩れることが有名ですが、そんな危険な香りのする個体などを見るにつけ、どっから新しい海水を持ってくるんだろう?と素朴に考えてしまうものです。もちろん海水の運搬もしますが普段活躍しているのは浄水装置です。近年の複数ある濾過装置の中でも『急速濾過槽』というアメリカの方式を使用する場合、オゾンを使った『高度処理』が必要になるのです。

急速濾過でのオゾン殺菌

急速濾過法は戦後のアメリカ進駐軍が持ち込んだもので、現在の日本の大きな浄水場も大抵この方式をとっています。汚水に凝集剤を入れゴミや土の沈殿スピードを速くするので短時間で浄水できるのと、緩速方式と比べ場所を取らないことが利点です。

ただ大腸菌などの細菌や、水に溶ける有機物はそのままなので、塩素などの新たな薬品の投入が必要です。そこで不要な薬品を使わずに細菌球菌類を殺菌できるというのがオゾン殺菌の真骨頂なのです。又、オゾン殺菌のもうひとつの特色として酸化スピードが早いことから『消臭』にも効果が認められているうえ、さらに『色素分解能』を持つということも利点です。東京都では水道水、浄水場でも使用されています。

芝浦水再生センター

芝浦水再生センター

ちなみに、この薬品の匂いも生臭い匂いもでないということで、鮮魚店の刺し身包丁の保管庫にも採用されています。
板場仕事が済んだあと、オゾン殺菌庫で保管をかねて無人でも安全です。

オゾンはどうやって殺菌しているのか?

オゾンはどうやって殺菌しているのか?

大腸菌やブドウ球菌などは生物なので、タンパクの膜を持っています。人間と同じようにそのなかに水分や栄養を蓄えて活動しています。そのタンパクの膜をオゾンは壊してしまうので菌は死んでしまいます。

ではウィルスはどうなのか、あれは情報の核みたいなのしか持ってないのでは?と思うでしょう。しかしこれもオゾン照射の時間を伸ばし濃度を上げると見事に破壊されてしまいます。試しにプラスチック容器やスーパーの袋、ゴム手袋、樹脂製の人工革バックや革製品の財布なんかもオゾン照射を続けると手でさわっただけでボロボロになるんですよ。結構すごいでしょ?

まとめ

オゾンの良い点とイマイチな点

オゾン殺菌の良いところ
よく使われている次亜塩素酸が不要になります。人体にとっても薬品は極力使わずに越したことはありません。オゾンの光線というものは照射後自然消失してしまいますので浄水した水には何も残りません。その点も安心できる要素です。

対抗できる細菌球菌カビ菌類は幅広い

  1. 大腸菌
  2. ブドウ球菌
  3. 緑膿菌
  4. コレラ菌
  5. チフス菌

など日より見菌レベルのものから、チーズにできるカビや強力な野菜を腐らせる黒カビまで照射濃度いかんで殺菌可能です。ウィルスにも殺菌効果があります。汚濁処理なども一部有効があります。色素分解することができるため酷い汚濁、色素沈着に効果を発揮します。

オゾン殺菌のちょっとだけイマイチなところ

  1. 殺菌できるまでの時間がかかること
  2. 人が連続照射を受けることに関して懸念説がいまだにあること(現在では装置の発達により、タイマー設定、自動停止など無人操作が可能になっている商品も多数あります)

 
オゾンやオゾン水のより詳しい情報を知りたい方は是非こちらの記事もお読み下さい。
オゾンの特徴
オゾン水の特徴

最後に日本風情なオゾン処理設備を紹介します。

京都・清水寺の「音羽の滝」

京都・清水寺の「音羽の滝」

有名なのは「京都 清水寺」の御冷泉・音羽の滝と門前付近の手水場ではオゾン処理した浄水が流れています。オゾン設備を提供した会社の方にお伺いしたところ、音羽の滝の水を引き込む水路の下にオゾン処理発生装置を直接組み込んでいった特注品だったそうです。

境内の音羽の滝は3本流れる願い事を叶える御神水で、参拝者がお水取りする際の1m位の柄杓が置いてあるのですが、そこにもオゾン照射ランプがついた柄杓置き場が見られますので参拝ついでに見学するのもいいでしょう。

一時期、理系の学生さんが多かったのか、いちいち聞かれるのが面倒だったのか音羽の滝の側の休憩茶屋で解説が壁に張り付けてあったことがありました。お茶とおはぎをいただきながら「これにもオゾン何とかが使われてるのかな」と恐る恐る飲みながら読んでた思い出があります。

お読みいただいている皆さんの身近にもオゾン処理はあると思います。そういえば土のついていない清浄野菜ってどうやって作ってるのか?意外とご近所で拝見できるかもしれません。

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