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新型コロナウイルスとパンデミックについて世界一わかりやすい動画

日本では、先日、東京五輪の延期が発表されたり、「東京を封鎖するかも」などというニュースをも見かけるようになりました。
一方、世界に目を向けると、イタリアは昨日の時点でピークアウトの可能性もありましたが、やはりそうではなかったようで依然、その感染拡大のスピードと医療現場崩壊による死亡率の高さは上昇しています。
また、中国の感染者数発表に虚偽があったことも分かっており、スペインやアメリカの感染者数増加のスピードにも恐ろしいものがあります。

そんな折、今私たちが一体何をどのように考え、行動すべきなのかを示唆してくれる大変参考になり、かつ分かりやすい動画を見かけましたのでご紹介します。

動画「コロナウイルスとは何か&あなたは何をすべきか」

動画は、専門家監修のうえ、アニメーションと無駄のない説明テキストで制作されています。
分かりやすい内容はもとより、今回の新型コロナウイルス騒動の本質がギュッとここにすべて凝縮されているのでは、と思うほどに重要なポイントが盛り込まれ、かつ大事な部分が省略されず、最小限の説明で理解できるようにするため、かなり考え込まれて制作されていることが分かります。

文字起こし

動画を視聴していただくのがもっとも早いかと思いますが、なかにはテキストで読みたい方もいらっしゃると思います。以下、文字起こしをしました。
※この動画及び動画内の翻訳文などについて、すべての権利は動画製作者または公開元(Kurzgesagt)に帰属します。

 

ーーここからーー
2019年12月、中国当局から世界に向けて、とあるウイルスが国内に拡散していると発表されました。

数ヶ月で他国にも広がり、症例数は日ごとに倍増しました。

このウイルスが、重症急性呼吸器症候群(SARS)関連コロナウイルス2です。

COVID-19と呼ばれる病気を引き起こす、通称コロナウイルスです。

人に感染すると具体的に何が起こるのでしょうか?

今すべきことは何でしょうか?

ウイルスは遺伝物質とタンパク質が入った殻にすぎません。

生物ではないという見方さえあります。

生きている細胞に入り込むことによってのみ、増殖できます。

コロナウイルスは物の表面を介して拡散しますが、物の表面上での寿命はまだ不明です。

主な広がり方は、咳で飛散した唾などを介したものです。

病気の人に触れてから目や耳をこするなど自分の顔に触れることで感染します。

一旦顔に付着したウイルスは、その後身体の奥深くまで隠れて侵入します。

目的地は腸、脾臓または肺です。

肺に到達すると最も劇的な影響をもたらします。

ほんの数個のコロナウイルスでも劇的な状況を引き起こす可能性があります。

肺の表面には何十億もの上皮細胞が並んでいます。

上皮細胞は臓器と粘膜を覆う細胞で体の内と外の境界を守って最初に感染します。

コロナウイルスは、侵入対象の膜にある受容体に接続し、遺伝物質を注入します。

細胞は何が起きているかを知らないまま新しい命令を実行します。

複製して再構築せよ、という単純な命令です。

細胞には元のウイルスのコピーが増え続け、臨界点に達すると、最後の命令を実行します。

「自己破壊せよ」

細胞は溶け去り、放出された新しいコロナウイルスは次々と他の細胞を攻撃します。

感染した細胞の数は指数関数的に増加します。

約10日後には数百万の細胞が感染し、数十億のウイルスが肺にあふれます。

ウイルスはまだ大した被害を引き起こしていませんが、次に来るのは厄介な強敵。

あなた自身の免疫システムです。

免疫システムは、本来はあなたを守るものですが、非常に危険にもなり得、常にきっちり調整されています。

コロナウイルスは、肺にやってくる免疫細胞に感染し、混乱を引き起こします。

細胞には耳も目もありません。

細胞同士の通信はほぼサイトカインと呼ばれる小さな情報タンパク質を介して行われます。

ほぼすべての重要な免疫反応がサイトカインによって制御されます。

コロナウイルスは感染した免疫細胞を過剰反応させ、ある意味大音量で騒ぎ立てます。

免疫システムを狂気の戦闘状態にし、必要以上に兵士を送り込ませて資源を浪費し、ダメージを与えます。

特に2つの種類の免疫細胞が大きな被害を引き起こします。

好中球は殺傷能力に優れ、私たちの体細胞も殺してしまいます。

数千単位でやってきた好中球から送り出される酵素でウイルスを同じくらい味方細胞もやられてしまいます。

キラーT細胞も混乱状態に陥ります。
普段は感染した細胞に自殺を命じますが、混乱すると健康な細胞にも自殺を命じ始めてしまいます。

免疫細胞が到着すればするほどダメージも増え、健康な肺組織が殺されていきます。

これが悪化すると、修復しようのない損傷となり、一生残る障害を引き起こす可能性があります。

ほとんどの場合、免疫系はゆっくりと制御を取り戻します。

感染した細胞を殺し、新たに感染しようとするウイルスを妨害し、死骸を掃除します。

回復が始まります。

コロナウイルスに感染した人の大部分は比較的経度の症状で乗り越えます。

しかし多くの症例で深刻または危篤状態となります。
すべての症例が特定されているわけではないため、割合はわかりませんが、インフルエンザよりもはるかに多いことは確かです。

より深刻な症例では、数百万の上皮細胞が死に、肺を保護する体組織がなくなりました。

こうなると通常は無害の細菌でも、肺胞(呼吸が行われる小さな空気袋)に感染し、肺炎を引き起こします。

呼吸は困難あるいは不可能になり、人工呼吸器がなければ患者は生き残れません。

免疫システムは数週間にわたって全力で戦い、数百万の抗ウイルス兵器を作ってきました。

数千単位でバクテリアが急速に増殖するにつれ、免疫システムは圧倒されてしまいます。

バクテリアは血液に入り、体を蹂躙します。

この状態になると、死の可能性が非常に高くなります。

コロナウイルスはインフルエンザとよく比較されますが、実際にははるかに危険です。

パンデミックのさなか、正確な死亡率を算出するのは難しいですが、インフルエンザよりも感染力が高く、感染速度が速いことは確実です。

パンデミックの進行には、速いものと遅いもの、2つの未来があります。

私たちがどの未来を見るかは、進行初期に私たち全員がどのように反応するかにかかっています。

急速なパンデミックは恐ろしく、多くの命を奪います。
遅いパンデミックは歴史に残らず、いずれ忘れさられるでしょう。

急速なパンデミックのシナリオは感染を遅らせるための何の対策もされず、急激にウイルスが拡散することから始まります。

なぜこれが最悪となるのでしょうか。

急激なパンデミックではたくさんの人が同時に病気になります。

病気の人が多くなりすぎると、医療システムが対応できなくなります。
医療スタッフや人工呼吸器などの機器など、すべての人を助けるだけの十分なリソースがありません。

人々は治療されないまま死にます。

医療スタッフの感染者が増えると、医療システムの能力はさらに低下します。

こうなった場合、誰を生かし誰を死なせるかという恐ろしい決断をしなければなりません。

このようなシナリオでは、死亡者数が大幅に増加します。

これを回避するには、世界(つまり私たち全員)が、スローなパンデミックに変えるために、できる限りのことをする必要があります。

パンデミックの進行は適切な対応によって減速します。

特に初期段階が重要です。
病気になったすべての人が治療を受けることができ、病院への過負荷もありません。

コロナウイルスにはワクチンがありませんから、私たちの行動でもって社会的に機能するワクチンとしなければなりません。

守るべきことはたった2つ。

  1. 自分が感染しないこと
  2. 他人に感染を広げないこと

些細なことのように聞こえますが、できる最善のことは手を洗うことです。
石鹸はとても強力な対抗手段です。

コロナウイルスは脂肪の層に包まれています。
石鹸はその脂肪をバラバラにして感染能力を奪います。

また手の表面が滑りやすくなり、洗うときの物理的動作によりウイルスが剥ぎ取られます。
適切に行うには、唐辛子を切った後、コンタクトレンズを入れる前に手を洗っていると想像して下さい。

次は社会的距離です。
これは楽しいものではありませんが、お互いのために良いことです。
ハグや握手をしないことを意味します。
外出を控えることが可能なら、社会を支えるために外出する必要がある人々を守るために家にいましょう。

医師、レジ係、警察官といった職業の人々です。
あなたの生活はこの人々にかかっていますし、この人々が病気にならないかはあなたにかかっています。

より規模の大きい対策としては、隔離があります。
旅行の制限や政府による外出制限など、内容は場合によって違います。

隔離は楽しいとはいえませんし、こぞってやりたいものではないでしょう。
しかし、隔離は時間をかせぐことができます。
特に薬とワクチン開発のための貴重な時間を。
ですから、隔離生活にある場合は理由を理解し、ルールを守りましょう。

まったく楽しいものではありませんね。
しかし、全体から見れば支払う犠牲は小さなものです。

パンデミックがどう終わるかは、どう始まるかにかかっています。
急勾配で速く始まれば、ひどい終わり方になります。

比較的ゆるやかに、ゆっくりと始まった場合は、まあまあ問題ない終わり方を迎えることができます。

どちらになるかは私たちの手の内にあるのです。

文字通り、そして比喩的にも。

急なお願いにも関わらず、この動画の作成に助力くださった専門家の方々に大変感謝します。

Dr James Gurney
Dr Max Roser
Dr Daniel Cornforth
Professor Joshua Weitz

特に「Our World In Data」は、世界規模の問題とその解決方法の研究に関するオンライン誌です。

是非サイトをチェックしてみて下さい。
コロナウイルスに関するデータが随時更新されているページもあります。
ーーここまでーー

(オゾンプラス編集部から)
この動画が1人でも多くの方々に視聴され、また1日も早く新型コロナウイルスによる問題が収束することを切に願います。

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