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医療分野に使われるオゾン技術

「病院で使われる様々なオゾン殺菌技術」
病院や歯科医院等では主に機器の殺菌のほか、給食配膳棟、感染が懸念される手術後病床などでオゾン技術を見かけます。水道管の中で水道水に少量のオゾンを溶かし込む「オゾン処理」もそれです。(東京都水道局では水処理にオゾン殺菌を公式発表しています)そしてがんや炎症性慢性疾患への「オゾン療法」「酸化療法」「血液クレンジング」といわれる治療分野でのオゾンを紹介します。

滅菌・殺菌で活躍する医療の中のオゾン(O3

滅菌・殺菌で活躍する医療の中のオゾン

オゾンが使われる治療は「酸化療法」と言われています。もちろん単独でのオゾン療法や血液クレンジングと呼ばれる施術ですが、これは静脈に少量のオゾン液を点滴で静注、又は自己採血した血液にオゾン処理を施し再び体内に戻すやり方があります。

「オゾンは分解前の時」と「分解された後」でそれぞれに違う活性があります。治療に使われる体内に入ったオゾンの変化を追ってみていきましょう。

POINTオゾン(O3)は酸素(O2)にもうひとつの酸素(O)がついた過酸化物質です。体内でオゾンが分解され活性されると変性したタンパク、菌などに集積して破壊すると言われ正常な細胞には機能活性させると言われています。

酸化療法とオゾン療法について

酸化療法とオゾン療法について

酸化療法とは「過酸化水素H2O2」+「オゾンO3」の併用療法である

→これらが体内の水分があるところで分解、拡散

→ウイルス、細菌、変性した細胞に集積(くっついて)していくことでタンパク膜を酸化させて活動を止める
※リン酸、リボタンパクを酸化させるため、菌類を覆っているタンパク膜を破壊

→この原理を利用したのが酸化療法と言われるものです。オゾン療法(単独)もその範疇です。

では次にオゾン療法について説明します。

嫌気菌(大腸菌やコレラ菌など)は酸素もオゾンも嫌いです。その字面通り空気に触れると死んでしまう菌類全般には濃度差あれどたまったものではありません。

Q.でも酸素も関係無さそうなウィルスはどうなるの?寄生先がないと生きられないものにもなぜ効果があるの?

体内でまだ「オゾン(O3)」の状態の時に効果が認められいます。大体20-30分といわれているようです(参考文献文末下記)理屈的にはオゾンの過酸化状態の時にはウィルスのキャプシドにダメージを与えることができるからです。

ご存じのとおりウイルスはタンパクの殻はもっていますが自分で生きられません、どこかの栄養と水があるところに寄生して初めて活動ができるのです。(細菌も原核生物ですから同じ理屈です)

例えると、温床になる細胞にウイルスが入ろうとするときのピッキング道具が壊れた状態なので、いくら細胞に接触して解錠しようとしてもどうしても侵入できないというわけです。

がん治療などに応用が期待されるオゾン療法とは?

「血液クレンジング」「酸化療法」とも呼ばれる先端医療がありますが、どのような疾患にオゾンは使われているのでしょうか?

「歯科でのオゾン治療」歯根治療などで使われる。

出典:wikipedia-ヒールオゾン(歯科治療領域で活用されるオゾン)

オゾン療法で治癒が期待される疾患

オゾン療法で治癒が期待される疾患

O3(オゾン)注入直後・O2+O(体内で分離したあと)の両方の段階で有効なもの

・炎症性腸疾患
・潰瘍性大腸炎
・クローン病による粘膜系炎症…等

一部有効性の臨床結果がある分離後O2+Oのオゾン

・HIV(エイズ)→ウイルス非活性化による軽快
・がん→変性タンパク組織の破壊(犬猫病院での運用施行中)…等

オゾンO3(体内で20-30分程度)の時は主に細胞や臓器の機能増進がみられる
オゾンの酸素により細胞や血液の状態を改善、活性させる働きがあります。これにより炎症性粘膜の復調促進するということのようです。

患者さんの食事に出てくる清浄野菜にも

患者さんの食事に出てくる清浄野菜にも

清浄野菜プラントから出荷される野菜は日持ちの為、野菜にオゾン水+オゾンガスを吹き付けているということがあります。野菜が真っ黒に腐ってしまうあのカビ菌は結構強力でカビチーズの菌類より死ににくい菌です。(よく見るのは緑と白のやつですがこちらも結構強いです)

7日間保存試験後のピーマンの視覚変化

7日間保存試験後のピーマンの視覚変化

出典:静岡県立大学・宮崎大学 平成29年度野菜関係学術研究委託調査報告書

東北大震災の時、大きな総合病院(震災時の地域基幹病院)ではインフラが途切れてしまい、自家発電で凌いでいたため野菜の冷蔵庫も止められました。調理も備蓄のレトルトや残飯のような雑炊一杯の配膳のみが2週間以上続いたという過酷なことがありました。入院棟ではフレッシュな生野菜や果物が本当に不足していたのです。このような急場に、常温でも日持ちが保証できれば安全供給が可能だったかもしれません。

野菜に使われるオゾン濃度はとても低く、オゾン自体は自然に拡散も早く消えてしまうとされています。流通から食卓にのるまでの時間はバラバラなので正確なことは不明ですが研究されているかたがサイトに発表されているようです。

照射濃度を誤ると危険なオゾンの一面に注意

照射濃度を誤ると危険なオゾンの一面に注意

基本的に、オゾンに残留性はありません。そのため安全性が高く、厚生労働省が定める食品添加物としても認められています。しかし、オゾンを強く照射、添加すれば、タンパクやゴム類をも分解できるという話題を前回いたしました。万が一、食品中に残留していた場合、例えば喉の粘膜がやられてしまったりするなどの可能性はゼロではないでしょう。野菜の品質、流通の徹底管理が整備できないとそんな危険もあるかもしれません。
※あくまでも設備レベルの大型業務用オゾン発生装置等。

まとめ

ケロッグさんは外科医で医学博士

オゾンに詳しい先生と言えばたくさんいると思いますが、今回はこの方を最後にご紹介します。何と朝食シリアルのケロッグコーンフレークを作ったあのケロッグさんは外科医で医学博士らしいです。

今回資料収集の中に彼の書いた面白い論文がある、とTai M.Bolliger さんの著書『the truth about Canser』に書いてありました。テレビで活性酸素は悪だ!といいますが健康機能維持には活性酸素も使うから大事だよーというのがあわせて載っています。

ケロッグ博士の論述: ジフテリアその原因と予防、知識
『diphtheria it’s Causes,Prevention.and proper Treatment』1988年
熱帯地域の感染症で、高熱を出して死に至らしめることもあるというジフテリア感染の予防学を語るに至るいきさつが載っています。オゾンの歴史は結構古いのです。
【日本語版】タイマイボリガー著作 日本語版 『がんについて知っておきたいもうひとつの選択』 晶文社
オゾンの応用は工業分野でも多岐に渡っています。是非探求してみてください。それではまた。
 
<参考>
「ヒールオゾン-歯科でのオゾン治療」-wikipedia
『jaurnal of natural Science .biology and Medicin オゾン療法に関する総説論文』2011年1.2月合併号(オゾンの体内動体に関するデータ、試験の詳細が載っている)
科学論文学術雑誌『Science』誌1980年「ozon selectivery inhibeits growth of human cancer cell (ガンにおけるオゾンでの膜の破壊などが読めるかと思います)」

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