国内の新型コロナウイルス(以下、コロナ)の新規感染者は2020年11月12日、1,608人になり過去最多を更新しました(*1)。
しかし、これよりも恐い数字があります。
コロナによる国内の死者数は、2020年1月23日から11月11日までに1,840人で、感染者数の類型は110,455人でした(*2)。
一方、インフルエンザウイルスによる国内の死者数は、2018年は3,323人で、感染者数は毎年1,000万人ほどになります(*3、4)。
2020~2021年の冬は、この2つが同時に起きるかもしれません。「コロナ=インフル同時流行」です。
これは由々しき事態といえますが、正しく恐れればパニックを起こす必要はありません。
例年行っているインフルエンザ対策はコロナ対策になり、これまで行ってきたコロナ対策はインフルエンザ対策になることがわかっているからです。
毎年、晩秋になるとインフルエンザ対策を講じると思いますが、今年もそれを行えばよいわけです。同時に、これまで取り組んできたコロナ対策を継続するだけです。
この記事では、コロナ=インフル同時流行対策を、エビデンス(科学的根拠)を示しながら解説していきます。
*1:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66147180S0A111C2CC1000/
*2:https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-world-map/
*3:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/dl/gaikyou30.pdf
*4:https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html
インフル対策がコロナ対策になるエビデンス
インフルエンザ対策がコロナ対策になり得るのは、両方ともウイルスだからです。
両方ともRNA型エンベロープというウイルスだから
人の健康を脅かす小さなものを病原体と呼びますが、同じ病原体でも細菌とウイルスはかなり異なるので対策も異なります。もし、新しい細菌と新しいウイルスが同時に蔓延していたら、講じるべき対策は2倍になっていたかもしれません。しかし、コロナとインフルエンザの同時対策は2倍以下で済みます。
なぜならコロナとインフルエンザは両方ともウイルスであるだけでなく、「RNA型エンベロープウイルス」である点でも共通しているからです。
例えば国の機関である独立行政法人製品評価技術基盤機構は、コロナを入手できなかった2020年4月ごろ、インフルエンザを使ってコロナを殺菌できる消毒液を類推したくらいです(*5)。
*4:https://www.nite.go.jp/data/000108456.pdf
インフルを殺菌した「オゾン」はコロナも殺菌した
また、酸素(O2)と同じく酸素原子(O)で構成される「オゾン」(O3)という気体は、以前からインフルエンザに対して殺菌効果があることがわかっていました(*6)。そこで奈良県医科大学が2020年5月に、オゾンでコロナを殺菌する実験を行ったところ、高い効果を実証できました(*7)。すでにオゾンでインフルエンザ対策をしてきた病院などは、それを2020~2021年シーズンも続ければオゾン対策を兼用できます。
オゾンは、コロナ=インフルエンザ同時流行対策の強力な武器になるので、後段でさらに詳しく解説します。
*6:https://www.ihi.co.jp/var/ezwebin_site/storage/original/application/e2169532bf5ca7d535e36dc560e147f8.pdf
*7:http://www.naramed-u.ac.jp/university/kenkyu-sangakukan/oshirase/r2nendo/documents/press_2.pdf
コロナ対策でインフル患者が1,000分の1にまで減少
コロナ対策とインフルエンザ対策を兼用できるエビデンスはまだあります。
2020年9月6日までの1週間のインフルエンザ患者数がわずか3人と、2019年の同時期の3,813人の1,000分の1以下になるという異変が起きました(*8)。
その傾向は続いていて、2020年11月1日までの1週間の患者数は32人で、2019年の同時期の4,682人の146分の1です(*9)。
インフルエンザ患者が激減したのは、コロナ対策が広まったからとみられています。政府や自治体は国民にコロナ対策の徹底を呼び掛けてきました。それにより国民の衛生意識が高まり、外出自粛などの行動変容が起き、インフルエンザに感染しにくい生活様式に変わりました。
また、例年は訪日外国人の存在がインフルエンザの流行を助長してしまっていましたが、2020年はコロナ対策で入国制限が行われていて、これもインフルエンザ患者を減らす要因になっています。ここでもコロナ対策がインフルエンザ対策になっています。
*8:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63885990V10C20A9CC1000/
*9:https://www.mhlw.go.jp/content/000691476.pdf
インフル・ワクチンは打っておいたほうがよい
コロナ対策としてインフルエンザワクチンを接種することは正しいようだ、とする見解が広まっています。
「ようだ」というのは、インフルエンザワクチンがコロナも予防したことが実験で証明されていないからです。それでも「正しいようだ」といえるのは、アメリカで次のような論文が発表されたからです(*10)。
アメリカのジョンズホプキンス大学の研究チームが、2020年6月10日までのコロナによる死亡者数と、65歳以上の2019~2020年シーズンのインフルエンザワクチン接種率の関係を調べました。
その結果、インフルエンザワクチン接種率が高いほど、コロナによる死亡率が低いことがわかりました。接種率が10%上がると、コロナ死亡率は28%低下しました。
ブラジルでも、インフルエンザワクチン接種者は、コロナに感染しても重症化しにくい傾向があることがわかりました。
今シーズンは、コロナ対策としてもインフルエンザワクチンを接種することが推奨されます。
*10:https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100031/090300701/?P=2
各地でワクチン不足騒ぎが起きている「早めに予約を」
インフルエンザワクチンがコロナ対策になるかもしれないという期待から、各地の医療機関でワクチン不足が発生しています(*11、12)。
ワクチン接種を希望する人は、早めに医療機関に予約したほうがよいでしょう。
厚生労働省は、2020~2021年シーズンのワクチン供給量は約6,300万人分で、2015年度以降最多となる見通しを示しています(*13)。
*11:https://mk.moriyamaikai.or.jp/news/news/20201016.html
*12:https://kurosu-mcc.com/502.html
*13:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63023270V20C20A8CC1000/
インフル・ワクチンの正しい打ち方
インフルエンザワクチンの正しい接種方法紹介します(*14)。
インフルエンザワクチンは、13歳以上の人は1回接種します。13歳未満は2回接種のほうが効果が期待できます。
ワクチンを接種してもインフルエンザ感染を完全にゼロにすることはできませんが、予防効果と重症化リスクと死亡リスクを減らす効果は期待できます。
インフルエンザワクチンは、12月中旬までに接種すると、翌年1~3月の流行のピークに備えることができます。
*14:https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
仮にコロナを防げなくてもインフル・ワクチン接種は意味がある
インフルエンザワクチンを接種しても、コロナを予防できないかもしれません。
しかし、ワクチンを接種してインフルエンザ感染のリスクが低下することは「確実に」コロナ対策になります。
インフルエンザ患者が減れば、それだけ発熱を理由に医療機関にかかる人が減り、混乱が避けられるからです(*15)。
また、インフルエンザワクチンを接種した人が熱を出せば、コロナ感染の疑いがより濃厚になるので、医療機関がしっかり警戒できるようになります。もしインフルエンザワクチンを接種していない人が熱を出せば、医療機関はインフルエンザとコロナの両方を疑わなければなりません。
ウィズコロナ社会では、国民がインフルエンザ予防に努めることは、医療を守ることにつながります。
*15:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63023270V20C20A8CC1000/
なぜコロナ・ワクチンは簡単につくることができないのか
アメリカの製薬大手ファイザーが2020年11月10日に、コロナ・ワクチンの臨床試験の暫定結果として、90%超の予防効果があると発表しました(*16)。世界初の快挙となります。
ファイザーは43,538人に新開発したコロナ・ワクチンを投与して、感染が確認されたのは94人でした。さらに、コロナ・ワクチンを投与した人としない人を比べたところ、予防効果は90%を超えました。コロナ・ワクチンを接種した人に深刻な健康被害はみられませんでした。
このコロナ・ワクチンは2021年6月までに日本に6,000万人分が輸入される予定です。
これは画期的な成果ですが、課題もあります。
*16:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201109/k10012703511000.html
アメリカの最先端病院でもマイナス70度以下で保管することは無理
ファイザーのコロナ・ワクチンは、マイナス70度以下で保管しなければなりません。もし通常の冷凍庫で保管すると、5日で使えなくなってしまいます。
医療機関でマイナス70度対応の冷凍庫を用意することは至難のわざで、アメリカで最も権威がある病院といわれているメイヨー・クリニックでも、そのような冷凍庫を持っていないことがわかっています(*17)。
日本でこのコロナ・ワクチンを使う場合、アメリカのファイザーの工場から日本の医薬品卸会社の倉庫までの輸送でも、卸会社から医療機関への輸送でも、医療機関でもマイナス70度対応の冷凍庫が必要になります。
*17:https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-vaccines-distribution-idJPKBN27Q0E1
コロナ・ワクチンの製造法は特殊
コロナ・ワクチンができるまでに時間がかかり、しかもマイナス70度で保管しなければならないのは、特殊なつくり方をしているからです。
まず、そもそも呼吸器系の病気を引き起こすウイルス向けのワクチン開発は難しいとされています。呼吸器系の病気のワクチンで成功しているのは、インフルエンザワクチンだけです。
コロナも呼吸器系の病気を引き起こすウイルスなので、それで開発が難航しました。
そして、インフルエンザワクチンは、製造が簡単な「不活化ワクチン」という種類ですが、コロナ・ワクチンはつくるのに手間がかかる「mRNAワクチン」です。
不活化ワクチンは、ウイルスを加熱したり紫外線を当てたりして不活化させたもの(病原性を消失させたもの)を投与します。不活化させるだけなので、比較的簡単につくることができます。
一方、mRNAワクチンは、ワクチンの成分を脂質ナノ粒子(LNP)という、10nm~1,000nmの極小カプセルに封じ込める必要があります。1nmは10億分の1mという小ささです。mRNAワクチンの成分は強いため、体内のいたる場所に到達してしまうと、免疫機能が働きすぎて副作用が起きてしまいます。それで極小カプセルに成分を封じ込めて、必要な場所だけに運ぶ必要があるわけです。
mRNAワクチンはこれまで、どの国でも承認されていません。21世紀初の世界的な病原体に対し世界初の技術を使うので、開発に時間がかかり取り扱いが特殊になるわけです。
(*18、19、20、21)
*18:https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/influenza/detail/detail_10.html
*19:https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/011900001/17/01/12/00080/
*20:https://www.sigmaaldrich.com/japan/materialscience/biomaterials/polymeric-drug-delivery-techniques/drug-delivery-questions.html
*21:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61944150X20C20A7000000/
コロナ=インフル同時検査が保険適用に
コロナ=インフルエンザ同時流行への備えでは朗報もあります。厚生労働省は2020年11月11日に、コロナ感染とインフルエンザ感染を同時に判定できる新しいPCR検査を保険適用することを決めました(*22)。
この新PCR検査は、2つのウイルスを同時に検査できるだけでなく、唾液だけで検査できる点も優れています。唾液なら容器を対象者に渡すだけで採取できるので、医療従事者の感染リスクを減らすことができます。従来のPCR検査は、医療従事者が長い綿棒を対象者の鼻の奥に差し込む必要があったので感染リスクがあり、防護服や防護設備が必要です。
また、この新型PCR検査は20分ほどで結果が出ます。従来のPCR検査は1時間かかります。
この新型PCR検査は、鹿児島大学発のスディックスバイオテック(本社・鹿児島市)という会社が開発しました。
コロナ=インフルエンザ同時検査では、東京のビオメリュー・ジャパンという会社がつくったものが7月に保険適用されていましたが、こちらは鼻奥の拭い液が必要で、唾液では検査できません。
日本感染症学会は、地域の医療機関に対し、発熱や咳をしている患者さんが来院したら、インフルエンザ検査とコロナ検査の両方を行うことを推奨しています(*23)。コロナ=インフルエンザ同時検査が普及すれば、医療機関も患者さんも、検査の手間が半分になります。
*22:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66077760R11C20A1I00000/
*23:https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/influenza/detail/detail_01.html
発熱する前に受診できるクリニックを探しておく
コロナ=インフルエンザ同時流行への備えでは、自分や家族が発熱したり咳き込んだりしたときに診てくれるクリニックを知っておくことも重要です。
小規模なクリニックではコロナ対応ができないため、コロナとインフルエンザに共通している発熱や咳をしている患者さんを診ない可能性があります。
クリニック探しは簡単で、直接電話をして「もし急に発熱したら、そちらにかかってもよいですか」と尋ねるだけです。保健所に尋ねてもよいでしょう。
そして、クリニックをみつける前に発熱してしまったら、受診する前に電話をして、診てくれることを確認してから出掛けましょう。クリニックに行ってから断られると、本人もクリニックもクリニックにいる他の患者さんも健康リスクが高まります。
医療機関は本来、病気で苦しんでいる患者さんの診察を拒否してはいけません。しかし、コロナ=インフルエンザ同時流行は非常事態なので、患者さん側でも合理的な行動を取ったほうがよいでしょう。
ステロイドはコロナには効果があるがインフルには逆効果
コロナ=インフルエンザ同時流行は、両者の治療法が異なる点も大きな問題になります。
インフルエンザには次のような治療薬があります(*24)。
●オセルタミビル、ザナミビル、ペラミビル、ラニナミビル、バロキサビル マルボキシル
「インフルエンザといえばタミフル」と覚えている方もいると思いますが、タミフルは商品名で、一般名はオセルタミビルといいます。
一方でコロナには治療薬がありません。
ただ、2020年10月、アメリカ大統領のトランプ氏のコロナ感染がわかったとき、抗ウイルス薬のレムデシビルとステロイド薬のデキサメタゾンが投与されました。そしてトランプ氏は数日後に、車に乗って病院の外に出て健康をアピールしました。
そのため、レムデシビルとステロイドは「コロナの薬になりそうだ」と認知されています。特にステロイドは、安価で他の病気の治療でも使われることから、国内の大学病院では、コロナの重症患者さんの40%以上にステロイドを使っています。また、アメリカ、カナダ、ブラジル、フランス、スペイン、中国で行なわれた試験でも、ステロイドで死亡リスクが減ったことが明らかになっています(*25)。
しかしステロイドは、インフルエンザとの相性が悪い薬とされています。
ステロイドを使うと免疫力が落ちるので、インフルエンザや風邪に感染しやすくなるからです(*26)。
*24:http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2008_teigen_influenza_covid19.pdf
*25:https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/fuji-kazuhiko/192.html
*26:http://www.twmu.ac.jp/NEP/steroid.html
オゾンはコロナとインフルを同時に殺菌できる
画像:教育施設の保健室でウイルス対策に使用されるオースリークリア3
人々がコロナ=インフルエンザ同時流行は、エビデンスがある次の方法で予防してください(*27、28)。
- マスクの着用
- 3密回避
- 不要不急の外出を控える
- うがいと手洗い
- 部屋の換気
- 消毒
- 咳エチケット
- 熱湯消毒
- 次亜塩素酸ナトリウム殺菌
- 洗剤(界面活性剤)消毒
- アルコール(エタノール)殺菌
これらは人類の英知が生み出した、コロナ=インフルエンザの予防策です。「人類の英知」は大袈裟な言葉ではなく、上記の予防法は実験や経験を通じて開発されたものです。もしこれらが人々に知られていなかったら、感染者と死亡者はもっと増えていたでしょう。
そして今回のコロナ騒ぎで、新たなコロナ=インフルエンザ同時予防策が誕生しました。
それがオゾンです。
*27:https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000634132.pdf
*28:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html
インフル殺菌の成功例がコロナ殺菌の成功を生んだ
オゾンはコロナ禍前から、細菌やウイルスなどを殺菌できる気体として医療現場や食品業界などさまざまな場所で使われていました。
そしてこのほど、オゾンがコロナにも効果があることがわかりました。
奈良県立医科大学は、箱の中にオゾン発生器とコロナを入れて密閉し、オゾン濃度を6ppmに維持しました。コロナは55分後に1,000~10,000分の1にまで不活化しました(死滅しました)(*29)。
奈良県立医科大学はこの成果を2020年5月に公表しました。その10年以上前の2009年6月には、株式会社IHIが、オゾンにインフルエンザを不活化させる効果があることを証明しました(*30)。
インフルエンザは、オゾン濃度10ppmでは3.5時間で99.99%以上不活化し、20ppmでは2.5時間で99.999%不活化しました。IHIはさらに、インフルエンザにオゾンを触れさせないと、10時間経っても感染力を持っていることも確認しました。
コロナ禍が日本で騒がれ始めたのは2020年2月ごろです。それからわずか3カ月後の2020年5月には、オゾンのコロナへの効果が証明されました。この「スピード証明」が実現できたのは、コロナがインフルエンザを不活化させることを知っていたからです。
「コロナとインフルエンザは似ている。そうであるならば、オゾンはコロナも死滅させるはずだ」と考えることができたので、他のどの気体でもなくオゾンを使ったコロナ殺菌の実験が行われたわけです。
まさに人類の英知の積み重ねです。
そしてオゾン発生器は、すでに家庭用や事務所用、大規模施設用が販売されています。
アルコールボトルを玄関や事務所の入り口に置くように、オゾン発生器を室内に置くことが普及すれば、オゾン=インフルエンザのダブルパンチの威力はかなり軽減されるはずです。
*29:http://www.naramed-u.ac.jp/university/kenkyu-sangakukan/oshirase/r2nendo/documents/press_2.pdf
*30:https://www.ihi.co.jp/var/ezwebin_site/storage/original/application/e2169532bf5ca7d535e36dc560e147f8.pdf
まとめ~共通点があることをプラスに考えよう
コロナとインフルエンザは、異なるウイルスなので異なるワクチンが必要です。しかも両方とも、人の健康を著しく奪い、殺す力も持っています。そのためコロナ=インフルエンザ同時流行は、人類にとって悲劇以外の何物でもありません。
しかし救いもあります。それは、2つのウイルスには共通点があることです。インフルエンザワクチンを接種した人がコロナに感染しにくい事実は、まだコロナ・ワクチンが実用化されていない今(2020年11月)、人々を救う現象といえます。
そして、マスクやオゾンやアルコールなどが、コロナとインフルエンザの両方の予防に効果がある事実も人類を助けています。
「対策がある」ことを前向きにとらえて、万全な対策を講じましょう。