累計1万台突破の家庭用オゾン発生器「クオフューチャー」を実際に(正規価格で)購入し、使ってみたので詳しくレビューします。クオフューチャーのご購入を検討している方は是非これを参考にして下さい。
なお、当サイトはクオフューチャーを製造販売するメーカー様とは何ら利害関係はなく、いわゆる「ガチレビュー」です。
楽天でクオフューチャー(CUF-4)を購入
楽天で「クオフューチャー オゾン」で検索すると、新品19,800円〜中古114,540円で8つのショップがヒットしました。
これはコロナウイルスの影響で、オゾン発生器の需要が急拡大していることをいいことに高値で販売しているか、転売業者かと思われますので、皆さまも楽天でこの製品を購入される場合は、十分ご注意下さい。
ちなみに、Amazonだと最安価が35,858円でした。
本体は日本製のようですが、アダプタは中国製でした。
ただ、家庭用・業務用問わず、現在日本国内で販売されている製品において「本体・付属品すべてが日本製」というパターンはほぼありませんので、これはごくごく自然なことだと言えます。
クオフューチャーの使い方
早速、クオフューチャー本体に電気を供給・充電します。
クオフューチャーの特徴の1つとして、この製品は「充電式」です。充電式だとバッテリーを搭載する必要があるため、高出力仕様で設計すると、充電がすぐに切れてしまったり、故障率が高くなったりする傾向があります。
しかし、それらの充電式のデメリットを差し引いて考えても「一度充電すれば一定時間はコードレスで設置場所を選ばない」というメリットに魅力を感じるユーザーは少なくないでしょう。(実際に使用してみても、その利点は大きいと感じました)
さまざまなシーンで使用してみました
クオフューチャーの使用手順は次のとおりです。
- 充電する
- 電源プラグを抜く
- 本体を設置する
- ボタンを押す(家庭用弱モードまたは強モード)
フル充電まで最大8時間かかります。
一度フル充電すると
弱:約15時間
強:約6時間
使用することができます。
家庭用「強モード」のオゾン発生量は、弱モードの4倍です。(弱モードは1mg/hr:強モードは4mg/hr)
実際に切り替えて、機器周辺でそのオゾン臭を嗅いでみると、強モードは弱モードより明らかにオゾン臭を強く感じます(※)。
※オゾン発生器の機器に詳しい専門家が状況を的確に判断し、安全性を確保したうえで行っています。オゾン発生量にかかわらず機器周辺に鼻を近づけて直接オゾン臭を嗅ぐ行為はしないで下さい。
この製品のメリット
メーカーやショップがアピールしているメリットではなく、「クオフューチャーを実際に使ったうえで、メリットだと感じた点」は次の3点です。
- 充電式(使用時はコードレス)はやっぱり便利
- 3つのモード式はさまざまな利用シーンで使い分けられる
- 特に業務用モード:10mg/hrは嬉しい
モード設定の内容について詳しくはクオフューチャーの製品ページをご覧下さい。
この製品のデメリット
クオフューチャーを実際に使ったうえで、デメリットだと感じた点」は次の5点です。
- 送風機能、ファンなどはついていないので、広範囲には行き届かない
- 外観プラスチックの耐久性が低い
- オゾン発生体の耐久性に不安あり
- メンテナンス等で保護カバーを外したあとにフタがスムーズに閉まらなくなった
- 吊るして使うにはその形状が不便(本体の幅が厚い)
クオフューチャーを実際に使ってみた感想
先に結論を書くと「期待していた50%くらい」でした。(そもそも期待値が高かったということもあります)
メーカー公表の情報などを見た段階では「小型」「充電式」「オゾン発生量もそこそこ」とのことだったので、使い勝手はかなりいいのでは…と期待していました。そして実際に使用したときも、あまり整理していない下駄箱の中に入れられるほどの小型のオゾン発生器としては、オゾン発生量も多く家庭用として優秀だと思いました。(業務用で最大10mg/hr)
ですが、耐久性やその製品設計に少し不安を感じました。
これはオゾンプラスの担当者自身も感じたことですが、一般ユーザーの口コミや評判とほぼ合致していることから、どうやら「気のせい」や「個人の見解による差」などではないと思います。
以下に詳しく解説します。
外観プラスチック部分の耐久性について
外観プラスチック部分の耐久性については、事前にこの製品のレビューを見て気になっていたため、下駄箱で利用して落下してしまった場合を想定して20〜30cm程度の高さから落下させてみたところ、1回目で本体の取手部分にヒビが入り、2回目で欠けて(割れて)しまいました。
ヒビが入ったり、欠けてしまえば、防水性能は著しく低下するため、例え低い場所からも落下させないように注意が必要でしょう。
キャップが閉まらなくなる現象について
事前にこの製品のレビューを調査したところ「キャップが閉まらなくなる」というレビューを多数見かけました。
この現象については、20回程度開け閉めを繰り返したところ、閉まらなくなるという状態にはなりませんでしたが、最初に比べて少しキャップが浮いた状態でしか閉まらなくなりました。浮いた状態でしか閉まらなくということは防水性能が落ちることにつながるため、不安があります。
また、数回〜数十回使うことを想定すると、何度も充電をするわけですが、その時にはコードを差すためにキャップをグイッと持ち上げなければならないため、閉まりはもっと悪くなるのではないかと思います。
「なるほど。もしかしたら、この現象の延長で『閉まらなくなる』のかもしれない」と感じました。
オゾン発生体の耐久性について
この製品のレビューを事前に調査したところ「数ヶ月でオゾン発生体が発光しなくなった」「1年で使えなくなった」などの口コミや評判をよく目にしました。
オゾン発生器という機器にとって、オゾンを生成するオゾン発生体は心臓とも言える重要なパーツになります。
実際に技術担当者がクオフューチャーのオゾン発生体部分をよく確認しましたが、たしかに「耐久性が少し心配」とのことでした。
とはいえ、オゾン発生体の寿命や故障率については使用頻度や利用環境、個体差などにも影響を受けますので、この部分だけを切り取ってこの製品の耐久性を評価するのは適切ではないでしょう。(そういうことは他社製品でも大なり小なりあります)
本体のカバーについて
クオフューチャーはメンテナンス時に、本体のカバーをパカっと外します。
外す際、カバーの両側面の中央にある凹みを押しながら外さなければならないのですが、手が小さい方だとすごく外しにくいと思います。実際、調査担当者(男性)の手でちょうどいいくらいで、別の担当者(女性)にやってもらったところ、すごく外しづらそうでした。
カバーの開け閉めが難しい→破損しました
別の担当者(女性)がクオフューチャーの本体カバーを開けようとしたとき、片方ずつ凹みを押しながら外すだろうと思ったようで、片方ずつ凹みを押してズラそうとしたところ、反対側の凹みのツメがすぐパキッと折れてしまいました。
折れてしまったツメ
この状態になると、使用する分には特に影響なさそうですが、持ち運ぶ時にフタがパカパカになってしまいます。また、これで使っていると折れていないもう一方のツメにも負担がかかるはずです。もし仮に、両方のツメが折れてしまえば、少しの振動でフタが外れてしまう状態になってしまうかもしれません。
メンテナンス性について
この製品の口コミや評判にもあるとおり、メンテナンスはオゾン発生体に水を直接かけるタイプなので、本体に水がかからないように注意して水をオゾン発生体に当てるのが難しく、また面倒だと感じました。
さらにそのあとに5分ドライヤーで乾かすと説明書に記載があったので、実際にやってみたのですが、ドライヤー5分が長く感じました。
(洗ったあとに正常に運転ができるかどうかも確認する必要がある)
実際に説明書にある手順に従ってメンテナンス作業を行いました
まとめ〜「累計1万台突破」に思うこと
クオフューチャーは「累計1万台突破」している小型のオゾン発生器になります。
数ある家庭用オゾン発生器のなかでも、累計1万台突破している製品は数える程度だと思います。耐久性や設計、メンテナンス性などについて多少厳しいことも書きましたが、そもそもこのスペックや仕様で19,800円は正直コストパフォーマンスはかなり高いと言え、「累計1万台突破」にも納得します。
しかし、累計1万台突破しているからパーフェクトな製品なのかというと、決してそうではありませんでした。
今回のクオフューチャーに限らず、それぞれの製品の仕様や使い方などによって、良い部分も悪い部分も少なからずあるものです。
使用前に、よく説明書を読み、メンテナンス方法、メンテナンス時のフタの開け方などをよく理解しておくことで、製品寿命が延び、性能を落とさず、長期間使用できるはずです。
【こんな人にはおすすめ】
小型かつパワフルな家庭用オゾン発生器をお探しの人。
空気清浄機の脱臭機能などでは満足できない人。
定期的なメンテナンスを面倒に思わない人。
使用前にちゃんと説明書を読む人。(この製品は特に、使用前に説明書をよく読んでく必要性を感じました)
【こんな人にはおすすめできない】
定期的なメンテナンスを面倒臭がってやらない人。またはやりたくない人。
そういう方には、オゾン発生量は少なくなりますが、脱臭機能が強めの空気清浄機をおすすめします。
※「脱臭機能が強め」でも、オゾン発生量はごく微量で、その効果は高くありません。