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幼稚園や保育園はコロナから子供たちをどう守ればよいのか

幼稚園、保育園、認定こども園などの子供関連の施設は、子供たちを新型コロナウイルスからどのように守ったらよいのでしょうか。
子供関連施設の関係者は、コロナ禍において、それぞれ次のような心配を抱えていると思います。

●子供を預けている保護者
自分の子供が通っている施設の感染症対策は十分なのか

●子供関連施設の経営者
何をすれば子供たちと職員の感染リスクを減らせるのか

●子供関連施設の職員
自分が働く施設のコロナ対策は適切なのだろうか
自分たちができることはなんだろうか

●全員
子供関連施設で感染者が出たらどうなるのか

この記事は、こうした疑問に答える内容になっています。

子供関連施設でのコロナ対策については、厚生労働省や日本小児科学会などが詳細な資料を公開していますが、情報量が多すぎてすべてを読み切ることは大変な手間がかかります。そこで公的資料のなかから重要な部分を「かいつまんで」わかりやすく解説します。

また、病院や清掃業者のなかには、優れたコロナ対策を採り入れているところがあります。そうした先進事例を紹介しますので、ぜひ子供関連施設でも真似してみてください。

「多すぎる情報」という壁

「多すぎる情報」という壁

子供関連施設の経営者や職員の参考になるのが、厚生労働省の「保育所等における新型コロナウイルス対応関連情報」というサイトです(*1)。URLは以下のとおりです。

*1:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09762.html

新型コロナウイルスへの対応や、入園式や卒園式をどうしたらよいのかといったことが掲載されています。
ただここに掲載されている情報は膨大です。

厚生労働省の「保育所等における新型コロナウイルス対応関連情報」のページです。
2020年7月10日現在、71本の資料が掲載されています。

厚生労働省 保育所等における新型コロナウイルス対応関連情報

さらに、このなかのある資料を読んでいると「詳しくは別の資料を参考にするように」と出てきます。その「別の資料」を探して読まなければなりません。

「情報の壁」はまだあります。
コロナ禍の情勢は刻一刻と変わるので、厚生労働省は一度出した情報を取り消して、更新しなければなりません。
「保育所等における新型コロナウイルスへの対応について」という資料は、2020年1月31日版が廃止されて2月13日版が出て、それも廃止されて2月27日版が出て、さらに3月7日版になり、結局この記事を執筆している7月22日現在では「3月11日版」が最新になっています。

そして「保育所等における新型コロナウイルスへの対応について」という資料の他に「保育所等において子ども等に新型コロナウイルス感染症が発生した場合の対応について」という資料もあります。名称が似ているだけでなく、内容も一部重複しています。

この「情報の海」のなかから、子供関連施設の職員たちが必要な情報を探すのは大変です。
そこで、この記事でコロナ情報の概要をつかんでいただき、さらに詳しい情報が必要になったときに上記の厚生労働省のサイトを調べる、という手順を踏んでみてはいかがでしょうか。

過酷な現場

幼稚園や保育園は本来「過酷な現場」

幼稚園や保育園は本来「過酷な現場」

子供関連施設は今、過酷な状況に置かれています。それは、誰もが新型コロナウイルスから逃げたいのに、子供関連施設の関係者たちはそれができないからです。
親たちは、3密になるリスクがある保育園などに子供を通わせたくないでしょう。しかし自分が働きに出る以上、子供を預けるしかありません。
子供関連施設の経営者や職員は、頼りにされる限り運営し続けるしかありません。

保育園は簡単には休園できない

特に苦労しているのが保育園で、簡単に休園することができません。
厚生労働省は、学校が一斉休校することがあっても、保育園(保育所)には原則「開所いただく」としています(*2)。なぜなら保育園は、1人では家にいることができない年齢の子供が利用しているからです。
保育園が休園できるのは、子供や職員が感染したり、地域で感染が拡大したりして、市区町村が臨時休園を判断したときです。

そして市区町村は、すぐに臨時休園を決断できるわけではありません。保育園での感染がわかったら、市区町村はまず、都道府県の保健衛生部局と連携して感染者の状況把握や濃厚接触者の範囲を確認しなければなりません。臨時休園の判断はそのあとになります。

休園決定までにここまで手間がかかるのは、保育園が、働く人たちをサポートする施設だからです。コロナが猛威を振るっていても社会は動き続けなければならず、そのためには働く人が働き続けなければならず、保育園の支援が欠かせません。

*2:https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/000640495.pdf

休園が決まっても保育園には「すること」がある

臨時休園が決まっても、保育園にはすることがあります(*2)。

  • 休園予定期間を保護者に伝える
  • 休園中の子供たちの健康状態を保護者から聞き取る
  • 子供が自宅で感染したら保育園にも連絡するよう、保護者に依頼する
  • 代替保育を保護者に紹介する
  • 保育料や給食費の取り扱いについて説明する
  • 今後の連絡先や相談窓口を知らせる
  • 保健所の指示を受けて保育園内を消毒する
  • 保護者にコロナ禍に関する正しい情報を提供する

職員たちは「偏見」とも闘わなければならない

子供関連施設の経営者や職員たちは、コロナだけでなく、世間の偏見とも闘わなければなりません。
東京都足立区の認可保育園で、保育士が感染しました。足立区はホームページで、感染者が20代の男性で、無症状で、同保育園が7月26日まで休園することなどを詳しく伝えています。
そして足立区は、このなかで次のような注意喚起をしています(*3)。
「自らに非がなく感染した患者の人権尊重と個人情報の保護に、最大限のご理解とご配慮をいただくことを、お願い申し上げます」

足立区は、区民に安心感を与えるために感染情報を公開したはずです。しかし情報公開には、保育園への偏見を生むリスクが伴います。
厚生労働省も同じことを懸念していて、市区町村に、「感染した子供に対して偏見が生じないよう人権に配慮した対応」を求めています(*2)。

職員たちには何ができるのでしょうか。
日本心理学会は、コロナ差別に直面したときの対応を紹介しています(*4)。

  • 事実を広める:正確な情報がないと人々は偏見の影響を受けやすくなるので、事実を伝達することが必要である
  • 社会的に影響力を持つ人たちを巻き込む:リーダーなどが偏見の対象となっている人と積極的に交流することは効果的
  • 根拠のない話に異議を唱える:「事実」と「噂にすぎない説」を厳格にわけることが重要

これらの偏見撲滅対策は、子供関連施設の経営者、職員、子供の親たちでもできます。

*3:https://www.city.adachi.tokyo.jp/hodo/juyo/0718juyo.html
*4:https://psych.or.jp/special/covid19/combating_bias_and_stigma/

コロナ対策

幼稚園や保育園のコロナ対策

子供関連施設でのコロナ対策を解説します。本章で紹介する内容は、厚生労働省の次の3つの資料をまとめたものですが、現場の人たちがすぐに必要としない情報は極力省き、読みやすさや理解のしやすさを優先させています。
詳細を知りたい場合は、下記のURLから原文を確認してください。

●保育所等における新型コロナウイルスへの対応について(2020年3月11日現在)
https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/000607068.pdf

●保育所等において子ども等に新型コロナウイルス感染症が発生した場合の対応について(第2報)
https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/000600008.pdf

●保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000201596.pdf

基本行動

子供関連施設の人たちは「マスク着用」「咳エチケット」「1~2メートル離れる」「手洗い」「アルコール消毒」を徹底し、感染経路を断つ必要があります。
こうした基本行動は、来園者にも守らせてください。

消毒には「医薬品」または「医薬部外品」を使ってください。

子供や職員に次の「いずれかの」症状がみられたら、最寄りの「帰国者・接触者相談センター」に相談してください(*5)。
・風邪の症状と37.5度以上の発熱が4日以上続く
・強いだるさや息苦しさがある

同センターの連絡先は以下のURLから調べることができます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html

*5:https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000597518.pdf

リスクが高い行為を把握しておく

子供関連施設で行われる次のような活動や行動は、感染リスクを高めます。

・親しく会話する・集団で遊ぶ・歌う・握手・だっこ・キス・遊具やドアノブや手すりに触る・遊具をなめる・手で口や鼻、目を触る・傷をつくる

もちろん子供関連施設でこれらの行為をなくすことはできません。厚生労働省も、上記の行為を禁じているわけではありません。
職員たちは、これらの行為にリスクがあることを承知して、先ほど紹介した基本行動を徹底してください。

はっきりした感染症の症状がみられる子供がいたら、登園を控えてもらいます。施設内で初めて症状を確認した場合は、その子を医務室などの別室で保育してください。

絶対にしてはいけないこと

厚生労働省は、タオルの共用は絶対にしないように、と呼び掛けています。
厚生労働省は滅多に「絶対」という言葉は使わないので、職員は「タオル共用NG」が重大なルールであることを覚えておいてください。
手洗いのときはペーパータオルを使ってください。

手洗いには「液体石けん」を使うようにしてください。「固形石けん」は共用することになるので不潔になりやすいため、使用を避けてください。

子供が感染した場合の対応

感染した子供が登園したときの対応は、「発熱や咳などの症状が出ている場合」と「発熱や咳などの症状が出ていない場合」にわけて対応します。

<感染した子供が登園し、発熱や咳などの症状が出ている場合>
子供関連施設は市区町村に報告をします。市区町村は速やかにその施設の一部を休園にするのか、全部を休園にするのか判断します。

<感染した子供が登園しているが、発熱や咳などの症状が出ていない場合>
臨時休園が必要とまではいえない可能性があります。子供関連施設側は、市区町村の判断を待ちます。

子供が感染者の濃厚接触者に特定されたら、職員は保護者に、その子を登園させないよう要請します。登園中止期間は2週間です。

保護者と連携する

子供関連施設の職員は、保護者に、家庭でも検温するよう指導してください。
そして地域で感染者が出たら、職員は保護者と連絡を密に取るようにしてください。職員と保護者の連絡がスムーズにいけば、家庭で子供の感染が疑われたら、早期に登園中止を要請できるようになります。

医療職に就いている保護者の子供への対応

医療従事者の子供が通っている保育園などが登園中止になったり臨時休園したりすると、その医療従事者が働けなくなってコロナ禍の社会に大きな影響を与えることになります。
子供関連施設の職員は市区町村と連携し、医療職に就いている保護者に対し、「訪問型一時預かり事業」や「保育所の保育士による訪問保育」「ベビーシッターの活用」などの代替案を提案できるようにしておいてください。
代替案を用意しておくと、その他の保護者にも提案することができます。

施設内の消毒と殺菌は「やるべきこと」がたくさんある

感染疑いがなくても、職員は施設内の消毒・殺菌を徹底する必要があります。

  • ドアノブ、手すり、照明スイッチ、テーブルなどは水拭きしたあとに、アルコール消毒する
  • 適切な室温と湿度を保ち、換気を行う
  • 加湿器の水は毎日交換する
  • エアコンは定期的に清掃する
  • 食事の前、調乳前、配膳前、トイレのあと、オムツ交換のあと、嘔吐物を処理したあとは、液体石けんを使って流水で手を洗う
  • 液体石けんの中身を詰め替えるときは、残った液体石けんを使い切り、容器を洗って乾かしてから新しい液体石けんを入れる
  • 手を拭くときは、個人持参のタオルかペーパータオルを使う
  • 個人持参のタオルを干すときは、タオルどうしが密着しないようにする
  • 遊具は適宜、水洗い、湯洗い、水拭きをする
  • 子供の口に触れることがある遊具は、使った都度、湯で洗い流して干す
  • 午前と午後で使う遊具を変える
  • 食器は共用しない
  • 調乳室を清潔に保ち、調乳時は清潔なエプロンを使う
  • 哺乳瓶などの調乳器具を消毒する
  • 乳児用調整粉乳は、使用開始日をパッケージに記入して衛生的に保管する
  • 乳児用調整粉乳は70度以上のお湯で調乳する
  • ある子供の歯ブラシを別の子供に使うミスをしないようにする
  • 歯ブラシを使ったら、水ですすぎ、ブラシを上にして清潔な場所で乾燥させる
  • 保管中の歯ブラシどうしを接触させないようにする
  • 寝具は衛生的なものを使う
  • 寝具に布団カバーをかける
  • 布団カバーを定期的に洗濯する
  • 寝具を定期的に乾燥させる
  • 寝具が、尿、便、嘔吐物で汚れたら熱消毒をする
  • オムツ交換は、手洗い場や食事をする場所と交差しない場所で行なう
  • 使用済みオムツの処理では使い捨ての手袋を着用する
  • 下痢の子供のオムツ交換は、使い捨てのシートの上で行う
  • 使用済みオムツは、ビニール袋で密閉して、廃棄するまで蓋つきの容器に保管する
  • オムツ交換をした場所を消毒する
  • トイレの清掃を徹底する(便器、汚物槽、ドア、ドアノブ、蛇口、床、窓、棚、サンダルなど)

コロナと共存していくしかない「ウイズコロナの社会」にあって、上記の作業は日常業務になっていくはずです。

職員の衛生管理

職員が子供関連施設内の感染源になることは、なんとしても避けたいところです。
そのために職員は自身の衛生管理を厳格に守る必要があります。

  • 服装と頭髪を清潔に保つ
  • 爪を短く切る
  • 体調管理を心がける
  • 清掃や使用済みオムツの処理の手順を守る

日本小児科学会からの注意

日本小児科学会からの注意

出典:日本小児科学会

新型コロナウイルス感染症の子供特有の症状について、小児科の医師たちで構成する日本小児科学会がホームページで解説しています(*6)。
その概要を紹介します。

●ポイント1:可能な限り日常生活を続ける
子供にとって日常生活は、成長と発達に不可欠です。子供には「自粛一辺倒」ではなく、可能な範囲で通常の生活を続けさせましょう。

●ポイント2:子供の症状
子供の感染者数は大人より少ないのですが、「感染のしやすさ」は大人と変わりません。
感染した子供の症状の特徴は、発熱と乾いた咳です。嘔吐、腹痛、下痢も一部で見られます。発熱から肺炎に進んでしまうのは大人と同じです。
新型コロナウイルス感染症では、無症状のケースもありますが、子供の場合、症状があるけど訴えられないことがありますので、大人の観察は重要になります。
大人の感染者でよく見られる鼻水と鼻づまりは、子供では多くありません。

●ポイント3:「2歳未満の子供」と「小児喘息」は重症化しやすい
3歳以上の子供が感染した場合、重症化する割合は大人より低いのですが、2歳未満になると重症化しやすい傾向が見られます。
また、小児喘息を持っている子供も重症化しやすいので注意してください。

●ポイント4:母親が感染している場合、母乳は搾乳して与える
感染している母親の母乳を飲んだ赤ちゃんに感染するかどうかは、まだわかっていません。ただ、密接は回避したほうがよいので、母親が感染していたら、母乳を搾乳して哺乳瓶で与えてください。

●ポイント5:子供にはマスク以外の対策が重要
子供もマスクをしたほうがよいのですが、小さな子供が長時間マスクを着けることは難しいでしょう。
子供のコロナ対策では、マスク以外のことに注意してください。
子供は家庭内で感染することが多いので、感染した家族は子供から2メートル以上離れるようにしてください。
また、おもちゃや本に付着したウイルスが子供の手に移り、その手で口、鼻、目を触ると感染リスクが高まります。子供のグッズは小まめに消毒してください。

●ポイント6:軽症での医療機関の受診はすすめられない
感染症を発症していても軽症であれば医療機関の受診はすすめません。現在はまだ、軽症の新型コロナウイルス感染症患者の治療法がないからです。
軽症の子供は、家庭内で隔離、療養させることになります。
「軽症」とは、本人に活気がある、水分や食事が摂れている、呼吸が苦しくない、といった状態のことです。
軽症でない場合は、病院に連れていく必要があります。
また軽症であっても、感染が疑われた段階で保健所に相談してください。

●ポイント7:医療機関を受診すべき状態とは
子供が次のような状態にあれば、医療機関を受診させてください。
・呼吸数が多い・肩で息をする・呼吸が苦しい・唇や顔の色が悪い・肺炎が疑われる・入院が必要そう・原因不明の発熱が続く・食べることができない・ぐったりしている
さらに子供が濃厚接触者である場合は、地域の「帰国者・接触者相談センター」に相談してください。

●ポイント8:感染の疑いがなければ、保育園や幼稚園などに行ってもよい
感染のリスクが低ければ、子供関連施設に行ったほうがよいでしょう。
それは、保育士から子供への感染が少ないからです。子供の感染者の多くは家庭で感染しているので、子供関連施設が特別に感染リスクが高いとはいえません。
ただ、市区町村や子供関連施設から指示があれば、それにしたがってください。

●ポイント9:通っている施設が休園になっても遊ばせたほうがよい
子供関連施設が休園になっても、感染していない子供は遊びを自粛しないほうがよいでしょう。遊ぶことは、子供の心身の発達に重要だからです。
ただ、遊ぶ場合は次の点に注意してください。

  • 風邪症状があったら外出しない
  • みんなが触れる場所を触ったら手洗いをする
  • 飲食の前後に手洗いする
  • 周囲に明らかな感染者がいない場所で遊ぶ
  • 少人数で遊ぶ
  • 保護者どうしの了解を得る

●ポイント10:乳幼児健診や予防接種は予定通り受けさせる
乳幼児健診や予防接種は、子供の感染リスクを高める可能性がありますが、それでも予定通り実施したほうがよいでしょう。
それは、過剰にコロナ対策をした結果、他の重要な病気にかかるリスクが高くなることは避けなければならないからです。
ただし、子供に乳幼児健診や予防接種を受けさせるとき、医療機関には、その他のきょうだいや祖父母などを連れていかないでください。

*6:https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=326

病院と清掃業者のコロナ対策を学ぶ

病院と清掃業者のコロナ対策を学ぶ

ここまでに紹介した内容は、子供関連施設が最低限やらなければならないコロナ対策です。やるべきことは多いのですが、ウイルスは待ってくれないので、園内で対策チームをつくるなどして効率的に取り組んでいってください。

そして、コロナ対策では病院と清掃業者が、積極的に最新の手法を採り入れています。最低限のコロナ対策に取り掛かることができたら、彼らの取り組みを真似してみてください。

オゾン発生器を100台導入した病院がある

病院のコロナ対策を学ぶといっても、保育士が防護服を着たり超強力マスクをつけたりすることは現実的ではありません。
病院が導入していて、なおかつ保育園や幼稚園などで手軽に実施できる方法として、オゾン発生器をおすすめします。

オゾンはコロナ前から、インフルエンザウイルスやノロウイルス対策に効果があることが知られていました。
そして、奈良県立医科大学などが2020年5月に、オゾンが新型コロナウイルスを殺菌することを証明したことで、オゾン発生器メーカーに注文が殺到しています(*7、8)。
大阪の脳神経外科病院は、この発表の直後に100台のオゾン発生器を購入しました(*9)。

コロナ禍の現在、幼稚園や保育園がオゾン発生器を導入する事例は急増していますが、大阪府堺市の幼保連携型認定こども園 ニコニコ桜 保育園もその1つです。
当該施設では、園児や職員がいない時間帯に無人環境で使用するオゾンクラスター1400というオゾン発生器を導入しました。

オゾン発生器を導入した大阪府堺市の保育園

画像:オゾン発生器を導入した大阪府堺市の保育園/出典:オゾンマート

オゾンは、高濃度の状態で人が浴びると健康を害するほど、強い殺菌力を持っています。しかしオゾンは時間が経過すると酸素に変わります。酸素は生物が生きるために必要な気体なので、害はありません。
一般的な殺菌剤の多くは残留するので、使用後に殺菌した場所を拭き取らなければなりませんが、オゾンは殺菌を終えたらしばらく待つだけで酸素に戻り、完全無害化します。

例えば、先に紹介したオゾンクラスター1400というオゾン発生器を導入すれば、子供が全員帰宅して、最後に残った職員がタイマーをオンにして帰宅するだけで、部屋を殺菌することができます。(オゾン発生器の機能によってはタイマー機能がない製品もあります)
所定の時間が経過すればオゾン発生器は自動で止まり、朝までにオゾンはすべて酸素に変わっています。

一方、無人環境で使用する製品と比較して効果は弱くなりますが、人がいる環境で安全に使用できる有人環境専用設計のオゾン発生器を導入される施設も増えてきました。
貴施設が「うちは子どもや職員がいる環境で使用するタイプの機器が良い」ということでしたら、幼稚園や保育園、病院などにも多数の導入実績があるオゾンクルーラーという製品がおすすめです。

オゾンクルーラーは数多くの医療施設で利用されています。

画像:病院で使用されるオゾンクルーラー

*7:http://www.naramed-u.ac.jp/university/kenkyu-sangakukan/oshirase/r2nendo/documents/houdousiryou.pdf
*8:https://www.teco.co.jp/wp/topix/6925
*9:https://ainomiyako.net/2020/05/29/20200529_n1/

ダイヤモンド・プリンセス号を除染した清掃業者がしていること

一般社団法人日本特殊清掃隊(本部・東京都青梅市)は、2020年2月に集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス号」のなかに入って、除染作業をしました(*10)。

ダイヤモンド・プリンセス号が「教えてくれた」こと

日本特殊清掃隊は、「消毒液を噴霧しても室内のウイルスを完全に殺菌することはできない」と指摘しています。
噴霧では、消毒液の液体が細かな粒になって飛ぶだけなので、届かない場所が出てきてしまうからです。また、アルコールを噴霧してしまうと引火する危険があります。
テーブルの裏面や複雑な形状をしているオモチャなどは、やはり職員が消毒液をつけたウエスで丁寧に拭き取っていかなければなりません。

そして日本特殊清掃隊も、新型コロナウイルスの感染者が出た事務所を殺菌するときは、オゾン発生器を使っています。
オゾンはガス(気体)なので、隅々まで届きます。人の手が届かない空間にも入っていって、ウイルスを殺します。
日本特殊清掃隊は、事務所を殺菌するとき「オゾン発生→次亜塩素酸ナトリウムでの拭き取り→オゾン発生」という手順を踏んでいます。2回もオゾンを使っています。

*10:https://www.tokusyuseisoutai.jp/service/covid19.html

まとめ~人手が足りないからこそ万全の準備を

まとめ~人手が足りないからこそ万全の準備を

保育園は以前から人手不足が問題になっていました(*11)。そこにコロナ禍が起きました。しかも働く保護者を支援するために、簡単に休園することはできません。
そしてさらに、消毒・殺菌の徹底という新たな仕事が加わってしまいました。

厚生労働省もこうした事情を把握していて、コロナ対策で保育園が一時的に人手不足に陥り、なおかつ保育に支障が出なければ、人員基準を緩和してもよいと都道府県に通知しました(*12)。

先ほど紹介したオゾン発生器は、新型コロナウイルスへの効果が証明されているうえに、操作に手間がかかりません。
このような便利グッズを子供関連施設に導入することも、保育士たちの負担軽減の一助になるはずです。

子供関連施設の経営者や職員が子供たちを守るには、保護者や市区町村、政府、そしてオゾンの力が必要になるはずです。

*11:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000057759.pdf
*12:https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/000600011.pdf

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