当記事の目的は「業務用オゾン発生器の中でも、評価が高い上位6機種の客観的な比較」です。
この記事の目的を果たすため、当サイトではメーカー公表値をもとに、比較した結果について客観的な意見を述べるにとどめ、あるいは事実をそのままお伝えするのみとさせていただきます。
オゾンプラスでは、5つの指標(オゾン発生量・風量・買いやすさ・操作性・実績)から製品の「総合得点」をスコアリングして公表しています。ただし、業種ごとのニーズや評判が必ずしも総合得点の順位と一致するとは限りません。たとえば、「総合得点は3位だが、業種別の◯◯関連業では1位」というケースもあります。
そのため、もっとも確実なのは、「業種別」からあなたの業種をお選びいただき、機種を選定することです。とはいえ、業務用オゾン発生器を選ぶ際に、決して無視できない5つの指標をもとにスコアリングされた「総合得点」は、導入を検討している多くの方が参考にしています。
ここでは、オゾンプラスに登録されている業務用オゾン発生器の内、総合得点上位6機種を徹底比較します。もちろん、単純に比較できない部分もありますが、比較することで見えてくることもあります。機種選定に迷われている方はぜひこれを参考にして下さい。
オゾンプラスに登録されている業務用オゾン発生器上位6機種
オゾンプラスに登録されている業務用オゾン発生器の内、総合得点上位6機種は次の製品になります。なお、総合得点は5つの指標から形成され、各製品の個別ページでそのチャートを公開しています。
第1位:【47/50】オゾンクラスター1400
第2位:【44/50】パンサーJ
第3位:【43/50】剛腕 GWN-2000S
第4位:【42/50】剛腕 GWD-1000(FR/TR)
第5位:【40/50】オースリークリア2
第6位:【39/50】ゲルリッツ(Goerlitz)
メーカーの一覧表
オゾンプラスに登録されている業務用オゾン発生器の中で総合得点上位6機種をみると、4メーカー6製品となっており、オーニットとオゾンマートから2製品ランクインしていることが分かります。
製品名 | メーカー |
---|---|
オゾンクラスター1400 | オゾンマート |
パンサーJ | カイコーポレーション |
剛腕 GWN-2000S | オーニット |
剛腕 GWD-1000(FR/TR) | オーニット |
オースリークリア2 | オゾンマート |
ゲルリッツ(Goerlitz) | カルモア |
オゾン発生量・風量・適用範囲の比較
この記事の最後に、全項目の比較表も用意しておりますが、業務用オゾン発生器を選ぶにあたって重要となる項目ごとに解説付きでご覧下さい。
まずは、業務用オゾン発生器の要でもある5つの指標の内、「オゾン発生量」「風量」「適用範囲」から比較してみましょう。
製品名 | オゾン発生量 | 風量 | 適用範囲 |
---|---|---|---|
オゾンクラスター1400 | 1,400mg/hr | 4,250L/min | 〜150m2 |
パンサーJ | 7,500mg/hr | 4,333L/min | 〜150m2 |
剛腕 GWN-2000S | 2,000mg/hr | 1,800L/min | 〜120m2 |
剛腕 GWD-1000(FR/TR) | 1,000mg/hr | 1,370L/min | 〜120m2 |
オースリークリア2 | 300mg/hr | 8L/min | 〜40m2 |
ゲルリッツ(Goerlitz) | 500mg/hr | 1,600L/min | 〜120m2 |
オゾン発生器のオゾン発生量
パンサーJのオゾン発生量が7,500mg/hrと、オゾン発生量だけでいえば、競合他社製品を大きく引き離していることが分かります。
オゾン発生量というのは、その名の通り、オゾンを発生させる量を指します。多量であればあるほど消臭除菌効果は高くなる傾向にあります。ただし、風量あってのオゾン発生量です。オゾン発生量がいくら多量でも、風量が弱い場合、発生したオゾンが広範囲で(均一に)拡散されません。
オゾン発生器の風量
オゾンクラスター1400とパンサーJの風量がほぼ同じです。
発生したオゾンを広範囲に拡散するために必要なのが「風量」であり、オゾン発生量同様、製品を選ぶうえで重要な指標になります。
言ってしまえば、オゾン発生量がそこそこあり、風量が多量であれば、適用範囲はかなりの広範囲となります。そのくらい風量は適用範囲と深く関係しています。
メーカー公表が「260m3/hr」となっており、これは「260,000mg/hr」ということになります。これを「min(分単位)」にならすため、60で割った風量を表記しています。
この比較表にある風量を見て、「おや、オースリークリア2の風量が弱すぎでは?」と、この機種の購入を考えている方にとっては、不安を感じるかもしれません。たしかに、他の5機種の風量と比較するとかなり弱い風量になっています。
その理由は、オースリークリア2以外の5機種はすべてファンによってオゾンを放出・拡散する「ファン式」であるのに対し、オースリークリア2はポンプによってオゾンを放出・拡散する「ポンプ式」のオゾン発生器だからです。(ポンプ式よりファン式の方が多量)そのため、適用範囲も他製品と比較して最大40m2となっており、仕様に見合った誠実なメーカー公表値であることが分かります。
40m2未満のお部屋や自動車の車内などでは問題なくオゾンを効率的に拡散し、効果を発揮しますのでご安心下さい。
オゾン発生器の適用範囲
公正公平に比較するため、当サイトではメーカー公表値をそのまま採用しています。
パンサーJとオゾンクラスター1400の適用範囲がどちらも150m2となっており、当サイトに登録されている業務用オゾン発生器の中でもっとも広範囲な適用範囲になります。
適用範囲の考え方ですが、「適用範囲が広範囲ということはそれだけ拡散力があり、狭い空間であればそれだけ早くオゾンが拡散されるので作業時間が短くて済む」と思っていただいて差し支えありません。
パンサーJとオゾンクラスター1400の適用範囲が同じ「〜150m2」となっていますが、実際にこの2機種を同条件で運転すれば、パンサーJの方がオゾン発生量が多量のため、実測値としてはパンサーJの方が幾分広範囲になると考えるのが普通です。
そのため、メーカー公表値としては同じ適用範囲ですが、実際の適用範囲は、
パンサーJ > オゾンクラスター1400
と考えるのが妥当です。
「剛腕 GWN-2000S」「剛腕 GWD-1000(FR/TR)」「ゲルリッツ(Goerlitz)」これらの3機種の適用範囲はいずれも「120m2」となっていますが、業務用オゾン発生器の「適用範囲」が主に「オゾン発生量」と「風量」から構成されていることを考えると、3機種のオゾン発生量と風量は異なるため、実際の適用範囲は、
剛腕 GWN-2000S > 剛腕 GWD-1000(FR/TR) > ゲルリッツ(Goerlitz)
と考えるのが妥当でしょう。
ということで、先の表にある各製品の適用範囲をさらに詳しくまとめると、
パンサーJ > オゾンクラスター1400 > 剛腕 GWN-2000S > 剛腕 GWD-1000(FR/TR) > ゲルリッツ(Goerlitz) > オースリークリア2
このようになります。
また、念のため書いておくと、この6機種について「メーカー公表値の適用範囲内で使用したがパワー不足を感じた」という報告は1件もなく(2019年7月現在)、逆に「適用範囲以上の広さでも問題なく使用できた」という趣旨の情報はネット上でたくさん確認できましたので、その点ご安心下さい。
機能性や利便性・販売価格の比較
次に、「オゾン水生成機能の有無」や「容易に持ち運びが可能なのか」等の機能面と利便性、そして「販売価格」をみていきましょう。
製品名 | オゾン水生成 | ハンディタイプ | 重量 | 販売価格 |
---|---|---|---|---|
オゾンクラスター1400 | ◯ | ◯ | 3.5kg | 248,000円 |
パンサーJ | ☓ | △ | 7.5kg | 648,000円 |
剛腕 GWN-2000S | ☓ | ◯ | 4.6kg | 645,000円 |
剛腕 GWD-1000(FR/TR) | ☓ | ◯ | 5.0kg | 398,000円 |
オースリークリア2 | ◯ | ◯ | 1.3kg | 49,800円 |
ゲルリッツ(Goerlitz) | ☓ | ◯ | 3.5kg | 250,000円 |
※販売価格は税別表記です。
オゾン水生成機能
6機種の内、オゾンクラスター1400とオースリークリア2の2機種はオゾン水生成も可能です。
生成方式はバブリング式になりますので、1ppmが上限値の目安です。その他の機種についてはオゾン水生成不可となっています。
ハンディタイプ
実はすべての機種がハンディタイプです。
ただ、「ハンディタイプ」の定義を「片手で持ち運べるか」とした場合、すべての製品が持ち運び可能ですが、パンサーJは重量が7.5kgあるため、「女性でも軽々持ち運びが可能」とはいかないため、「△」としました。
「ハンディタイプ(か否か)」は、主に「外形寸法(サイズ)」と「重量」で構成されますので、ここで6機種の外形寸法と重量を改めてみてみましょう。
製品名 | 外形寸法 | 重量 |
---|---|---|
オゾンクラスター1400 | W280mm×H161mm×D173mm | 3.5kg |
パンサーJ | W205mm×H275mm×D330mm | 7.5kg |
剛腕 GWN-2000S | W314mm×H165mm×D222mm | 4.6kg |
剛腕 GWD-1000(FR/TR) | W341mm×H173mm×D210mm | 5.0kg |
オースリークリア2 | W160mm×H220mm× D70mm | 1.3kg |
ゲルリッツ(Goerlitz) | W322mm×H220mm×D180mm | 3.5kg |
上記表を見ても分かる通り、「片手で軽々」という意味で、パンサーJ以外の5機種はすべて「ハンディタイプ」と呼んで問題ないでしょう。
外形寸法については、「他機種と比較してパンサーJがひと回り大きく、オースリークリア2がひと回り小さい。その他の4機種はさほど大きな違いはない」といったところでしょうか。
設置場所のスペースが限られている場合等は各機種の寸法をここで正確に把握しておくと良いでしょう。
オースリークリア2が1.3kgともっとも軽量で、次いでオゾンクラスター1400とゲルリッツ(3.5kg/同重量)なっています。パンサーJはパワフルスペックなだけあって、重量についてはもっとも重い7.5kgとなっています。 また、「なぜ、剛腕 GWD-1000より剛腕 GWN-2000Sの方がパワフルスペックなのに軽いのか」と思われるかもしれませんが、これは正しいメーカー公表値です。剛腕は、GWN-2000Sの開発において、技術者たちの並々ならぬ努力によって、「剛腕 GWD-1000より力強く・より軽量に」を実現した正真正銘「最強の剛腕シリーズ」です。そのため、GWD-1000のスペックを大きく上回っているにも関わらず、GWN-2000Sの方が軽量になっています。
業種や利用シーンの比較
ここでご紹介している業務用オゾン発生器/上位6機種については、業種問わずあらゆる場面で利用されています。しかし、「特にこの業種でたくさん使われている!」という点について表でまとめます。詳しくは、こちらの業種別から各業種ページをご確認いただくか、下の表にある業種をクリックしてご覧下さい。
中でも、圧倒的な人気を誇るのは、パンサーJの清掃関連業(主に特殊清掃)からの支持と、オースリークリア2の自動車関連業からの支持です。
オースリークリア2に関しては、「本格的な消臭除菌ができる」「オゾン水生成機能も搭載されている」「販売価格が手頃」なことから、初めてオゾン発生器を購入する方々にも大人気のようです。
オゾンクラスター1400は、幅広い業種に人気があり、「この業種!」と、なかなか1つに絞ることが難しかったのですが、宿泊施設関連業・飲食店関連業・不動産関連業、この3つの業種では今もっとも支持されている製品といっても過言ではありません。中でも、宿泊施設関連業からの支持がもっとも高く、大手ホテルチェーンのコンフォートホテルやアパホテル、不動産業ではエイブルなどにも導入されていましたので、信頼や実績には申し分ないといえるでしょう。
剛腕がもっとも支持されている業種は、宿泊施設関連業であり、同社の導入事例を調べると、本社が岡山県赤磐市というのが理由なのか、岡山・広島・島根・鳥取などの宿泊施設への導入が多く確認されました。周辺地域で、「販売価格に関係なく、とにかく手厚いアフターフォローを望む」という方は、同社の製品を選ぶというのも選択肢の1つだと思います。
※導入事例については公表されているケースのみを参考にしました。
このページのよくある質問
- 総合得点はどのように決定しますか?
- オゾン発生量・風量・買いやすさ・操作性・実績の5つの指標をもとに決められています。
- 各製品の数値は何を根拠にしていますか?
- メーカー公表値を採用しています。なお、オゾンプラスではメーカー公表値が疑わしいと判断したメーカーの製品は一切掲載していませんので、ご安心下さい。
- パンサーJと剛腕 GWN-2000Sで迷っています。どちらがおすすめですか?
- 業種別から各業種において、どちらが支持されているか確認することをおすすめします。
- 剛腕 GWD-1000の「FR」の「TR」違いを教えて下さい。
- FRはオフタイマー仕様、TRは24時間タイマー仕様となっており、ベースは同じなので、当サイトでは同一商品として扱っています。
- このページで紹介されるゲルリッツとはGoerlitz-Rのことですか?
- いいえ、違います。
このページで紹介するゲルリッツとは、Goerlitz-Rの後に発売された新型ゲルリッツのことです。ゲルリッツシリーズは、「Goerlitz-S」が2011年に生産終了となり、その後継機が「Goerlitz-R」です。そして、ここで紹介している製品は、Goerlitz-Rをもとに改良された「新型ゲルリッツ」あるいは単に「ゲルリッツ」と呼ばれるゲルリッツシリーズの現行モデルです。 - メーカー公表値を参考にするとありますが、そのメーカーがデタラメな数値を公表していないか心配です…
- オゾンプラスでは、製品を製造販売するメーカーを、当サイト一定の基準のもと、厳格な審査を行い、その審査にパスしたメーカーの製品のみを扱っています。そのメーカーが扱う製品の内、1つでもスペック等の数値に虚偽の疑いがあれば、実機検証調査を行ったうえで、それが明らかな虚偽や誇大と結論付けられた場合、そのメーカーの製品は当サイトには登録されません。また、すでに登録済みの製品やメーカーであっても、それが発覚した時点で、当サイトから速やかに全製品削除されます。インターネット上では、詳しい人間が見れば、「明らかにおかしい」と疑念を抱かざるを得ないスペックを公表しているメーカーやショップも確認されています。当サイトに登録されていないメーカーの製品をご購入の際は、くれぐれもご注意下さい。
- このページでうちの製品を紹介してほしいのですが…
- オゾンプラスでは、純広告の募集は一切行っておりません。ただし、このページでは、オゾンプラスに登録された業務用オゾン発生器の総合得点上位6機種をご紹介しています。そのため、このページでの御社製品のご紹介をご希望の場合、まずは、当サイトに御社製品をご登録下さい。総合得点が上位6位以内に入れば無償で紹介させていただきます。
※製品登録には審査があります。
このページのQ&Aは、ユーザーからのお問い合わせをもとに随時更新されます。
全項目の比較表
製品名 | オゾン発生量 | 風量 | 適用範囲 | オゾン水生成 | ハンディタイプ | 重量 | 販売価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
オゾンクラスター1400 | 1,400mg/hr | 4,250L/min | 〜150m2 | ◯ | ◯ | 3.5kg | 248,000円 |
パンサーJ | 7,500mg/hr | 4,333L/min | 〜150m2 | ☓ | △ | 7.5kg | 648,000円 |
剛腕 GWN-2000S | 2,000mg/hr | 1,800L/min | 〜120m2 | ☓ | ◯ | 4.6kg | 645,000円 |
剛腕 GWD-1000(FR/TR) | 1,000mg/hr | 1,370L/min | 〜120m2 | ☓ | ◯ | 5.0kg | 398,000円 |
オースリークリア2 | 300mg/hr | 8L/min | 〜40m2 | ◯ | ◯ | 1.3kg | 49,800円 |
ゲルリッツ(Goerlitz) | 500mg/hr | 1,600L/min | 〜120m2 | ☓ | ◯ | 3.5kg | 250,000円 |
この記事は、あくまでも「特に支持されている人気製品6機種を客観的に比較する」ためのものであり、あなたにおすすめの機種を紹介するものではありません。この場ですぐに紹介したいのは山々ですが、そもそも、あなたの業種や目的を知らずして特定の製品をおすすめできるものではありません。
業種別ページでは、本記事同様、徹底調査のもと各業種で支持されている製品をご紹介しています。
また、ここで紹介されている製品は、(業界では話題になっている)あのタメ口さんにも取り上げられています。
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